百合ゲームのレビュー、『咲-Saki-』『アカイイト』Key作品の考察などカオスなサイトです。

AKAIITO ファミコン版アカイイトとは? はてなブックマーク - AKAIITO ファミコン版アカイイトとは?

2006/02/25
ドット作品アイコン
 発売から二年半を過ぎ、着実に知名度を上げている感のあるアカイイト。「いつかのひかり」CD化、二誌で漫画連載、姉妹編の「アオイシロ」も開発中と、快進撃を続けていますね。さて、そのアカイイトですが、前身がファミコンカセットだというのは意外と知られていないんじゃないでしょうか。
 SUCCESSのファミリーコンピュータ専用カートリッジ「AKAIITO」は、去る1989年(ドラクエⅢ旋風の翌年ですね、確か)、ファミコンブームも小康状態になったころにひっそりと発売されました。TVコマーシャルはもちろん、雑誌でもろくに宣伝されていなかったので、存在自体知らずにスルーされた方がほとんどじゃないでしょうか。かくいう私も、前情報無しにジャケ買いしたクチですが。  いやですね、あのパッケージを見た瞬間にビビっ!と来たんですよ…。考えるより前に理解しましたね、「この出会いは運命だ」って…。引力、即ち愛(ラブ)です。「サーカスチャーリー」だの「六三四の剣 ただいま修行中」だの「ドラゴンボール 神龍の謎」だののバタ臭いパケイラの中で、黒を基調にしたアカイイトの和風パッケージは異彩を放っていましたとも。私は気がつくとスカスカの財布とソフトの入った紙袋を抱えて店の外に立っていました。ハッ、ハー。他のソフト(おそらく「ファミコンジャンプ」。後でさんざ悪評を聞きましたが)のための資金を丸々注ぎ込んでしまったのでした。一緒にプレイする約束をしていた友人には絶縁状叩きつけられるわ、金を預かっていた姉ちゃんには歯が欠けるほど殴られるわ…散々でした。いやまぁ、管理人のやくざな思い出話はどうでもいいですね。皆さんが知りたいのはゲームの情報ですよね。
 実はファミコンコネクタを取り付けたテレビ(我が家の唯一のテレビでもあった)は半年前にぽしゃってしまったんですが…。幸いにも偉大なる賢人にしてごくつぶしの我が姉さまが「ファミコン野郎」とTVチューナーを持っておられましたよ!ありがとう姉さま。謹んで拝借いたします。  さ~て、ドライバをインストールして…。ビデオ端子に差し込んで…と。ふーふー。カセット挿入。スイッチオン!!!!!








………………………。















意外に古株 サクセスさん
おお!?












おおおおっ!!??















「夢の苧環」は電子音でも素晴らしいです

おおおおおおっ!!!!!


やりました~!!な、なっつかし~!!早速プレイといきましょう!!


《スクリーンショット》
ユメイさん!
おなじみのイベントですね~

メンバー変更は羽間のお屋敷で
仲良しパーティ。連携がいいです

まさに選択の余地無し
何度見ても笑ってしまいますぜ

弱いぜ桂ちゃん
桂ちゃんはガードで。ピッ

おまえ何やってるんだ羽藤桂ーーッ!!
あ、あの、羽藤さん…?

『血海』
記念すべき本日20回目のリセット


 ご覧の通り、「AKAIITO」のジャンルはアドベンチャー寄りのRPGなんですが…。如何せんゲームバランスが極悪でして。敵がやたら滅法強かったり(主の一撃必殺技「ぬきて」に何度殺られたことやら…)、回復役のユメイさんの体力がすぐ尽きたり、戦士役のサクヤさんがなかなか鬼の力を使ってくれなかったり、細かい難点も多いんですが、何より辛いのが、仲間が何人増えようと、最弱の桂ちゃんをパーティから外せないこと。あ、桂ちゃんは殺られると即刻ゲームオーバーです。そのくせコマンド入力を無視して行動するもんだから始末が悪い…。
 既にドラクエⅢがあそこまでのものを作り上げていたことを考えると、調整不足なのは否めません。戦闘RPGとしてははっきり言って「駄」です。ですが、斜め見下ろし視点の導入は評価されて然るべきですし(ドラクエの固定観念を打ち破ったんですな)、シナリオは…PS2版をやられた方には言うまでもありませんね(『トルゥーエンドまで、泣くんじゃない』それは無茶な注文ですぜ…)。ドット絵やBGMの出来も、ファミコンRPGの中では最高の部類に入るとと思います。既にPS2版をプレイした方はご存じの通り、キャラクターのセリフなんんかもいちいち気が利いていてですね。ヒロインとのイベントを起こすのが楽しみで仕方ありませんでしたよ。何度ゲームオーバーになってコントローラーを投げたくなっても、知らずプレイを続けてしまう私だったのでした。
 いやはや、容量や技術等々の制限の中で、それほどまでの世界観を作り上げたアカイイトスタッフには感服するばかりです。PS2版とやり比べてみると、スタッフの方々の試行錯誤とやりくりのほどうがかがえてですね、感動すら覚えましたよ。ああ、PS2のスペックで、思い描いていた青写真がついに実現を見たんだな~、と。ぜひともアカイイトファンの全員(PS2のグラフィックやサウンドに圧倒された人は特に)にプレイしてもらいたいです。
 ほんまP、『AKAIITO』をアオイシロのクリア特典などとして日の元に晒すことは出来ないでしょうか~?なにとぞ検討のほどよろしくお願いいたします~m(__)m。












………。え~、既にお気づきの方がほとんどかと思いますが…この記事は真っ赤な嘘であります。お含みおき下さい。元ネタはRPGの一つの転機になった怪作「MOTHER」です。
 所要時間は各キャラクターに1時間ずつ、傀儡のおっさんに丸一日、羽様のお屋敷に二日半。ファンブックにはかなりお世話になりました。
羽藤桂 羽藤桂浴衣ver. ユメイ 浅間サクヤ 千羽烏月 若杉葛 尾花 ノゾミ ミカゲ
傀儡
関連記事
toppoi
Author: toppoi.
百合ゲームレビュー他。アカイイト、咲-Saki-、Key・麻枝准、スティーヴン・キングの考察が完成しています。
Since 2005/12/10